「ぱちんこ業界の諸問題に積極的に関わりを持ち、広告に関して対応及び浸透させる」「ファンとぱちんこ業界をつなぐパイプとして、ファン拡大に寄与する」「広告論理の理解向上と広告の信頼性の向上を目指す」ことを目的に、ファン向けメディアや広告会社などの有志により2016年に設立された一般社団法人ぱちんこ広告協議会(PAA、理事長・大島克俊氏)は4月28日、4月理事会をウェブ会議にて開催。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための改正特別措置法に基づく緊急事態宣言を受け、広告宣伝自粛期間を31日まで延長することとした。
大島理事長は、新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言に伴う広告自粛依頼への協力が継続していることに謝意を述べるとともに、いまだ出口の見えない状況であることから、引き続きの協力を依頼。さらに広告事業者にとっては、過去の大災害時と比較しても非常に厳しい環境にあることを示し、今だからこそ必要とされるツールの開発や、アフターコロナ・ウィズコロナには会員の営業機会創出につながる施策提供を模索していること、加えて、PAAならではの新型コロナで痛む社会への貢献を検討していることなどを報告した。
篠原弘志相談役からは、一部の休業要請に応じないパチンコホールの存在が、遊技業界全体への社会的バッシングにつながっていることへの憂慮や、遊技機の検定に関わる関係各所の動向などが伝えられた。茂木欣人アドバイザーは「現在、業界が抱える喫緊の課題は新型コロナウイルス感染症への対策である」と強調。とりわけ5月のGW後の対応について対策を検討中であるとした。また、柳井猛晶参与(東洋大学現代社会総合研究所)は、営業自粛とともに昨今の業界が内包し取り組んでいるいくつかの課題を認識しつつも、今後は新たな価値観を持った世界構築の可能性が想定されると指摘。遊技業界の広告も同様であると考え、時代にふさわしいプロモーション誕生が期待されると述べた。
理事会では、担当理事より以下の項目について活動報告が行われた。(1)“ファン”が選ぶパチンコ・パチスロ大賞2019受賞企業へトロフィー授与の予定(2)PASS(ぱちんこ広告宣伝サーチシステム)は会員の情報共有強化ツールとして活用推奨(3)広告・宣伝レポートWGは4月中にウェブ会議開催予定(4)「PAA-AD」ネットワークWGを開催し、掲載媒体拡充への働きかけを実施予定(5)新型コロナウイルス感染症への対応方針-。