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「アフターコロナをより楽しく」 仮想空間からカルチャー発信の「バーチャル渋谷」 KDDIなどが企画

images/バーチャル渋谷(c)KDDI, au5G, 渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト

 KDDI、渋谷未来デザイン、渋谷区観光協会を中心とした50の企業・団体で構成される「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」は19日、東京都渋谷区のスクランブル交差点周辺を仮想空間で再現する「バーチャル渋谷」を、オンラインサービスのcluster(クラスター)で開始した。新型コロナウイルスの影響で外出できなくても、自宅でアートやカルチャーに触れることを可能にする、渋谷区公認のプロジェクトだ。同日には著名人らが人気SFアニメ「攻殻機動隊 SAC_2045」について語るオンラインイベントが行われ、リアルとバーチャルが自然に重なる時代の訪れを予感させた。

 スマートフォンのアプリ「クラスター」を使うと、JR渋谷駅前のスクランブル交差点の風景がCGで映し出される。電車のモニュメント「青ガエル」や忠犬ハチ公像を遠目に眺めながらアバター(仮想空間での自分の分身)を操作して、渋谷駅と渋谷センター街方面を結ぶ交差点を渡るとイベントステージが見えてきた。従来のスクランブル交差点の交通量を考えれば、現実世界での実現が難しいロケーションだ。

 イベントには4人組バンド・SEKAI NO OWARIのDJ LOVEさん、CGキャラクターの姿でネット動画に出演するバーチャルライバーのアンジュ・カトリーナさん、タレントで渋谷未来デザインフューチャーデザイナーの若槻千夏さん、映像作家でS/U/P/E/R DOMMUNE(スーパードミューン)代表の宇川直宏さんが、自宅などからアバターで登場した。

 近未来を舞台にしたSF作品「攻殻機動隊」についてのトークでは、アンジュ・カトリーナさんが「全身を義体化(サイボーグ化)したい。最近は少し歩いただけで筋肉痛になるので」などと語る一方、ピエロのマスクがトレードマークのDJ LOVEさんは作中の技術を駆使して「素顔を見られそうになったとき、すぐにマスクをした状態になれたら便利かな」などとファンならではのコメント。若槻さんが「アクションシーンがカッコいいので男の子向けかと思いきや、一人一人をフィーチャーしていて物語性がありました」と絶賛するなどのトークが展開されると、スマートフォンやパソコンで視聴した延べ5万人以上のユーザーは感想を書き込むだけでなく、アバターの頭上に拍手やハートのアニメーションを表示する機能を使って気持ちを表現していた。

 若槻さんが「皆さん、ちょっと街ブラしてみますか」と提案すると、ステージを飛び出したゲストと呼びかけに応じた観客らは、仮想空間内を移動できる仕組みを生かして、109の方面へと“大移動”を開始。宇川さんが「鰻屋、薬局、フルーツパーラー。全部ありますね」とCGでできた街並みのリアルさに驚く一幕もあった。

スクランブル交差点が「人の少なさ」表す場所に

 KDDIのパーソナル事業本部サービス統括本部5G・xRサービス戦略部長の繁田光平さんは、バーチャル渋谷の狙いは「渋谷をアップデートすること」だと語る。

 「新型コロナの影響を受けて、年末やハロウィーンに大混雑するスクランブル交差点が『どれだけ人が来ないか』を表す場所になってしまった。これまで、さまざまな文化を生んできた渋谷そのものが止まってしまうのは、非常にまずい。バーチャル渋谷から文化を発信し続け、ウィズコロナ(コロナとの共存)を乗り越えて、アフターコロナ(コロナ後)のリアルな渋谷をもっと楽しくしていきたい」

 また、これらの取り組みを「次のニューノーマル(新しい価値観)の時代における渋谷につなげていきたい」と話した。

 バーチャル渋谷では、攻殻機動隊の世界観のデザインを31日まで継続。今後もトークショーやアート展示などのオンラインイベントを開催し、時間や場所などの制約を超えたエンターテインメントを提供していく。また、現実の渋谷とバーチャル渋谷が連動する「デジタルツイン」にも取り組む。宇川さんは「バーチャル渋谷には、老若男女が入りやすい(現実の渋谷という)環境が物語・設定としてあることを含めて未来を感じる」と力を込めて語った。

ライブやスポーツ観戦も5Gで変わる

 こうした新しいエンターテインメント体験を支えることになる技術が、第5世代(5G)移動通信システムだ。スマートフォンで動画や3DCGなどの高品質のコンテンツを利用する場合、大量のデータ通信が発生することは珍しくない。だが、5Gの通信速度は現行の4Gの20倍とされるため、どこにいてもストレスなくコンテンツを利用できるようになるという。

 この「超高速通信」と、タイムラグを1ミリ秒(1秒の1000分の1)程度に抑える「超低遅延」、1平方キロメートルあたり100万台の無線機器がつながる「多数同時接続」といった5Gの特長を活用すると、コンサートの鑑賞やスポーツ観戦に新しいスタイルが生まれると期待されている。DJ LOVEさんはミュージシャンの立場から「これまでライブ会場に足を運べなかった方も楽しめるようなものができたらいいなと思っています。お客さん同士でコミュニケーションをとれたら、より面白くなるのでは」とテクノロジーでエンターテイメントが進化する可能性に胸を躍らせていた。

 イベントの様子は、渋谷5Gエンターテイメントプロジェクトの公式YouTubeチャンネルにて公開中

攻殻機動隊の世界観を表現したバーチャル渋谷はコチラ(5月31日まで)

「バーチャル渋谷」についてはコチラ

(提供 渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト)

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