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工作機械4月受注は新型コロナで48.3%減 10年3カ月ぶり低水準

 日本工作機械工業会(日工会)が26日に発表した4月の工作機械受注額(確報値)は、前年同月比48.3%減の561億4300万円となり、19カ月連続で減少した。2010年1月以来、10年3カ月ぶりの低水準。新型コロナウイルスの感染拡大で、企業による設備投資の凍結や延期が相次いだため。

 内需は51.4%減の211億4900万円で、17カ月連続のマイナス。自動車をはじめ、ほとんどの業種で受注を落とした。外需は46.3%減の349億9400万円で、19カ月連続の減少。感染が小康状態となった中国で持ち直す動きがみられたものの、欧米を中心に受注が急減した。

 今後の見通しについて、日工会では「先行きは楽観できないが、コロナ禍が産業活動の在り方に大きな革新をもたらし、設備投資動向に影響する可能性もある」とし、自動化・省力化ニーズの高まりから受注回復を後押しするとの見方を示した。

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