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日立金属社長が引責辞任 検査不正、会長が兼任へ

 日立金属は27日、自動車部材などに使われる特殊鋼や磁石材料の検査不正問題の責任を取る形で、佐藤光司社長(58)が5月末に退任すると発表した。6月1日付で西山光秋会長兼最高経営責任者(CEO、63)が社長を兼任する。

 理由について、同社は不正問題の原因調査や対策の検討に客観性や公正性を持たせるためと説明している。

 同時に発表した2020年3月期の連結決算は、売上高が前期比13.9%減の8814億円、最終損益は376億円の赤字(前期は313億円の黒字)に転落した。21年3月期の業績予想も、新型コロナウイルス感染症による自動車の需要減などで厳しい状況が続くと見込んでおり、売上高は14.9%減の7500億円、最終損益は120億円の赤字と予想している。

 日立金属は今年4月27日に検査不正を公表。特殊鋼では自社で溶解していた材料を他社購入に変更した後も顧客に知らせず、事実と異なる製造工程を報告するなどしていた。磁石材料では性能に関わる磁気特性の数値を書き換えるなどした。一連の不正は数年前から継続していたとみられるという。

【プロフィル】西山光秋氏

 にしやま・みつあき 東北大卒。1979年日立製作所。執行役専務などを経て、2020年4月から日立金属会長兼最高経営責任者(CEO)。宮城県出身。

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