金融

大手生保4社全て減収 20年3月期、外貨建て保険不振

 生命保険大手4社の2020年3月期連結決算が28日、出そろった。外貨建て保険の販売が振るわず、売上高に当たる保険料等収入は4社全てが前期に比べて落ち込んだ。日本生命保険は前期比5.8%減の5兆7193億円となった。

 外貨建て保険は米国債などで運用し、利回りが海外金利に連動する金融商品。新型コロナウイルスの感染拡大や米中貿易摩擦の激化により、各国は経済失速の回避を狙い、金利引き下げといった金融緩和に踏み切った。外貨建て保険の利回りも低くなり、商品としての魅力が薄れた。

 本業のもうけを示す基礎利益は、日本生命が9.8%減の6958億円だった。第一生命ホールディングスは11.7%減の5349億円、住友生命保険は1.3%減の3925億円。一方、明治安田生命保険は0.3%増の6355億円と、3年連続で過去最高益を更新した。運用する外債投信の分配金が増えた。

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