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モビリティテクノロジーズ 相乗り普及で新たな市場創造

 モビリティテクノロジーズ社長・中島宏さんに聞く

 --タクシー配車アプリ大手のジャパンタクシーとDeNAのタクシー配車事業の統合後の社長として、どういう会社を目指す

 「移動という社会インフラを通じて人を幸せに、という理念で、まずタクシーから移動を便利にして高齢化や労働力不足、持続可能な社会といった社会課題をテクノロジーで解決したい。1960年代は鉄道が普及して車も売れて交通が発達したから社会が良くなったが、あれぐらいの社会変革を起こしたい。たた、今は時代背景が違うので、高速化や大量輸送というよりは人工知能(AI)やビッグデータで最適に利用者と交通事業者をマッチングさせることなどが求められる役割だろう」

 --事業の柱は

 「相乗り配車サービスを将来の事業の柱として、必要な実験はどんどんやっていきたい。バスとタクシーの中間ぐらいの大きさの車両に相乗りしてもらうのがキーワードになると思う。3年後ぐらいには新しい交通手段として成立させたい」

 --相乗りには反対意見も根強い

 「新しい取り組みは最初は100人のうち99人がやりたくないというものだ。数年たって30~40%の人が利用したいと言ってくれれば市場として成立する。今のタクシー利用者はタクシーを便利と思っているので、相乗りを利用しようとは思わないだろう。相乗りは新しい市場の創造になると思う」

 --KDDIと資本業務提携した理由や今後の展開は

 「KDDIはMaaS(マース)に意欲を示しており、当社は決済や配車などさまざまなデジタル技術を提供したタクシー会社をKDDIと連携させていきたい。携帯電話契約者などKDDIのユーザー基盤と連携できれば、わかりやすいシナジー(相乗効果)となる」

【プロフィル】中島宏

 なかじま・ひろし 立教大卒。2004年12月DeNA入社。常務執行役員オートモーティブ事業本部長を経て、4月にジャパンタクシーがDeNAの配車アプリ事業と統合・社名変更後に現職就任。埼玉県出身。

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