アパレル大手の三陽商会が5月26日に開いた定時株主総会で、会社側が提案した前社長の中山雅之氏の取締役再任に対する賛成比率が68・78%にとどまっていたことが2日、分かった。大株主の米投資会社RMBキャピタルだけでなく、業績低迷を問題視する株主が多かったとみられる。
三陽商会が関東財務局に提出した臨時報告書で判明した。総会後に社長に就いた大江伸治氏の取締役就任への賛成比率は98・19%だった。RMBは、大江氏を含む7人の選任を求めていた。
三陽商会は平成27年に英高級ブランド「バーバリー」の販売契約が終了した影響で経営不振が続き、令和2年2月期連結決算は最終損益が26億円の赤字だった。