富士通ゼネラルは、身に着けることで体を効率的に冷却するウエアラブルエアコン「Ｃ●ｍｏｄｏ ｇｅａｒ（コモドギア、●＝アキュート・アクセントつきｏ）」を国内企業を対象に順次提供していく。主な提供先として、警備業や建設業、工場やイベント会場といった炎天下や空調が届かない環境で作業が必要となる業種を想定しているという。提供は個別企業に対するレンタル販売を想定、１台につき月間１万円以下の料金設定を予定する。
同機は首に掛ける冷却部と、腰に装着するラジエーター／バッテリー部とで構成。電源を入れるとネック部（冷却部）の温度が下がり、首を流れる頸（けい）動脈から血液を冷却する。これにより、深部体温の上昇を抑制する効果が見込めるという。
冷却部は水冷方式を採用。外気の通風で冷却部を空冷する製品に比べて、外気温の影響を受けにくいという。このため、気温３５度を超えるような暑い日でも、外気温の影響が少なく、高い冷却効果が期待できるとしている。
通信機能として近距離無線通信（ＮＦＣ）とブルートゥース４．２を搭載。スマートフォンからの操作が可能なほか、生体情報を計測する機能を搭載する予定。例えば、警備員が装着することで、警備員の位置情報やその場所の環境情報などを、アプリに表示。ユーザーが必要とする情報を入手できるようにする。また、天気や温度、湿度などの環境条件と生体情報を組み合わせ、リアルタイムに健康状態を分析できるように開発中。そのほか、暖房機能への切り替えにも対応予定。
ネック部のサイズは幅１５０×奥行き１５０×高さ７０ミリで、重さは約１７０グラム。ラジエーター／バッテリー部のサイズは幅１００×奥行き５５×高さ２００ミリで、重さはラジエーター部が約４２０グラム、バッテリーが約２５０グラム。使用温度範囲は５～４０度。充電時間は３時間で、連続使用時間は２～４時間。本体カラーはダークグレー。（インプレスウオッチ）