現場の風

損害保険ジャパン LGBTの視点から相談・支援

 損害保険ジャパン人事部ダイバーシティグループ・今将人さんに聞く

 --現在、取り組んでいる業務内容は

 「社内各部でのLGBT(性的少数者)研修の講師を務め、社員からの相談も受けている。また障害者活躍支援として、理解促進のための社内ニュース発行や勉強会講師、就労支援機関と連携した障害者職業生活相談員研修の企画・運営にも取り組んでいる。社外活動では一般社団法人キルトバッグズサポートセンター理事としてLGBTだけでなく貧困や障害、DVなど生きづらさを感じる人たちへの相談・支援業務を行っている」

 --今後注力したいことは

 「LGBTや精神障害当事者ならではの視点からユニバーサルな制度を設計し施策を展開したい。社外では生きづらさを感じる人たちに、悩みなどを解消するための情報発信や人的交流に加え、そのバックボーンとなる学術的研究にも取り組みたい」

 --LGBTに対する周囲の理解は

 「会社全体がCSRなどへの意識・意欲が高く、『理解すべきトピック』としての認識も高い。しかし大規模な企業なので隅々まで情報を届けて理解を促進するのは難しい。世界的にも理解は進むものの、人権問題としての認識が十分ではない。主にビジネスチャンスとして語られがちで、ビジネスとしてターゲットにしない企業などは情報を得るモチベーションが低いままだ」

 --どんな社会を実現したいか

 「LGBTなど“普通”ではない人たちでも安心・安全・健康で生活できる社会の実現を目指したい。SOMPOホールディングスが掲げる『安心・安全・健康のテーマパークを目指す』という企業理念にも重なる。普通から外れた人たちの人権を守りQOLの高い状態を全員がもてることが目標であり、一個人として企業内から発信する意義があると考えている」

【プロフィル】今将人

 いま・まさと 2008年3月仏教大大学院社会学研究科修士課程修了後、精神疾患の治療をしながら塾講師、交通警備員、工場労働などの非正規雇用を経て19年5月損害保険ジャパン日本興亜(現損害保険ジャパン)入社。人事部ダイバーシティグループ勤務。大阪府出身。

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