動き出した働き方改革

橋下徹氏×石橋博史氏(2-1)現場の課題を可視化、社内で共有 (1/2ページ)

 橋下徹・日本働き方会議名誉座長×石橋博史・日本働き方会議代表理事

 政府の働き方改革を後押しし、新しい時代の「働く仕組み」を提示する日本働き方会議が4月1日に産声を上げた。コロナ禍による緊急事態宣言下で組織の基盤を構築してきた日本働き方会議がいよいよ本格的に活動をはじめる。働き方改革は今後の日本経済の発展を促す上で必須の施策だ。日本の働き方の問題点や今後のビジョンについて、日本働き方会議の名誉座長に就任した橋下徹氏と同代表理事の石橋博史氏が、東京-大阪間をつないだウェブ会議システムを活用して意見交換を行った。

 マクロとミクロで具体策を

 石橋「今回は、日本働き方会議の名誉座長をお引き受けいただき、本当にありがとうございます」

 橋下「いえいえ、こちらこそ、ありがとうございます」

 石橋「早速ですが、現在のコロナ禍で日本の働き方が激変しました。折しも、政府が『働き方改革』を推進している中、橋下さんは今の状況をどうごらんになりますか」

 橋下「まず、こういう状況だからこそ、働き方改革を強力に推し進めるべきだと思います。感染拡大を防ぐには、通勤、会議、出張などこれまでの働き方では当然の前提となっていた『人との接触』をできる限り控える新しい働き方が求められるようになり、これこそがまさに『働き方改革』です。それと、働き方改革の重要な点は生産性の向上です。でも、みんなが『生産性の向上』と言うけれども、じゃあ、それができているかと言ったらできていない」

 石橋「これまで、日本の企業はいくつかの経済危機を人海戦術で乗り越えてきたんですね。それで何とかなったんです。でも、もう人海戦術だけでは通用しなくなってきているんですね。今やホワイトカラーが経営の主役になる時代です。そうした中で、私は改革にはストーリーが必要だと改めて認識しているんです」

 橋下「『働き方改革』が必要だという大号令はよく耳にしますが、それを実現する具体的なプランは耳にしません。経済学的に言うと、『働き方改革』という大号令はマクロ、それを実現する現場の具体策はミクロということになりますが、改革のストーリーはこのミクロの部分が重要だと思います。改革はマクロとミクロを融合させ並行してやっていくことが大事ですね」

 石橋「そういうことですね。ミクロの視点に立てば、働き方を改革するための具体的なプログラムなどが必要になります。業務を可視化して改善する技術やツールを使って、大きな企業だけでなく中小企業も応援していきたいと思っているんです」

 経営者に“気付き”を

 橋下「例えば、今のコロナ禍におけるPCR検査にしても、政府の大号令は1日2万件。でも、現場での実際の検査件数は約8000件に留まっています。つまり、1日2万件の検査を具体的にどうやるのか、それこそが現場のミクロの問題なんですね。こうした部分を経営者の方々に教えてあげることが大事なんじゃないでしょうか」

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