新型コロナウイルス禍でマスク需要が高まる中、スポーツ用品メーカーがウエアなどで培ったノウハウを生かし、マスクづくりに取り組んでいる。機能性の高いスポーツウエアなどの素材で、繰り返し洗って使えるのが特徴。気温が上がるこれからの季節に合わせ涼感素材を使った製品もあり、人気を集めそうだ。
ミズノはマスクが品薄だった3月ごろ、在宅勤務ができない社員に水着素材を使ったマスクを提供したところ好評だったため、商品化した。担当者は「伸縮性に優れた素材でフィット感がいいと反響をいただいている」としている。ヨネックスは汗に反応して熱を吸収するキシリトールを配合した素材を採用した。桃田賢斗選手(NTT東日本)らバドミントン日本代表のユニホームにも使われており「ひんやりとした肌触りで、暑い時期でも快適に過ごしていただきたい」と担当者。7月上旬から、東京都内2カ所のショールームや公式サイトで販売する。
米国に本社を置くニューバランスが医療用マスクの生産に取り組むなど、スポーツ大手メーカーのマスク製造の動きは海外でも広がっている。