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住人の健康を見守る住宅 大ガスが実験、転倒や呼吸停止で警告

 大阪ガスは、次世代住宅で住人の健康や安全、美容を管理する実証実験を7月に開始する。屋内の各所に設置したセンサーが一人一人の体調を常時点検。事故による転倒や睡眠時の無呼吸を監視したり、肌の状態を分析したりする。実験結果を住宅関連機器やサービスの開発に生かす。

 居間や寝室など約10カ所に設置したセンサーが顔認証技術で個人を特定するシステムを開発した。センサーは体温を測るサーモグラフィーや体重計と連動しており、住人は体温や体重の推移を専用モニターで確認できる。

 住人が突然倒れたり、呼吸が止まったりすると事故や急病と判断して別の部屋にいる住人に警告する。風呂場では湯船で溺れていないかを監視する。洗面台の専用カメラは顔面をチェック。肌のデータはシステムに蓄積され、住人はしみが広がっているかどうかをモニターで確認できる。

 大阪市内の大阪ガスの集合住宅で実験する。この集合住宅では災害時に避難所に行かずに自宅生活を継続する「分散避難」の実証実験も実施。新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえた。コージェネレーション(熱電併給)設備で電力を確保し、外部からの電力が絶たれた状態でも生活できることを確認する。

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