三菱電機は22日、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、タッチレスや乗車率の上限を設定するエレベーターを提案すると発表した。本社が入居する「東京ビルディング」(東京都千代田区)で、「ソーシャルディスタンス(社会的距離)確保」や「3密回避」に向けた運用方法を検証し、顧客に提案する。
三菱電機が本社で実施する検証では、利用者が乗車するエレベーターを割り当てる「エレ・ナビ」を活用し、乗車率の上限を定員の3分の1に設定する取り組みを行う。セキュリティーゲートやエレベーター乗り場の操作盤にIDカードやハンズフリータグを使って、行き先階を事前登録することで、タッチレスで利用できるのか確認する。
このほか、光のアニメーションを床に投影するシステムを活用し、ソーシャルディスタンスを促す取り組みも実施する。
同社は今月から運用方法を検証しており、実用化の目途が付いた段階で顧客に提案する。