和歌山電鉄貴志川線の貴志駅(和歌山県紀の川市)で、名誉永久駅長「たま」の没後5年祭が22日、営まれた。新型コロナウイルス対策で“在宅勤務”を続け、この日、職場復帰した現駅長「ニタマ」や駅長代行の「よんたま」も参列。偉大な先輩をたたえ、玉串をささげるなどした。
全国にネコ駅長ブームを巻き起こしたたまは平成27年6月22日に死んだが、いまも根強い人気を誇る。
没後5年祭は貴志駅構内の「たま神社」で営まれ、駅近くの大国主神社の山本幸泰宮司が祝詞(のりと)を奏上。疫病退散に御利益があるとされる妖怪「アマビエ」をイメージした飾りを頭に付けたニタマらも参列し、駅員に抱えられて玉串をささげるなどした。
参列の様子を見守った東京都西東京市の40代の女性会社員は「久しぶりに会ったのですが、元気そうで何よりです」と愛らしい姿に目を細めていた。