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東芝に取締役3人選任要求 エフィッシモ 会社側は反対表明

 東芝は22日、7月31日開催予定の定時株主総会で、「物言う株主」として知られるエフィッシモ・キャピタル・マネージメントから取締役3人の選任を要求する株主提案を受けたと発表した。東芝は今後、ガバナンス(企業統治)を強化し、業績を伸ばしていく上で「取締役構成は必要かつ十分な体制だ」と反対姿勢を表明している。

 エフィッシモは東芝の大株主で、シンガポールに拠点を置く投資会社。かつてニッポン放送株などを買い集めた旧村上ファンドの出身者が設立した。今年、東芝子会社の東芝ITサービス(川崎市)で数年間にわたる架空取引が発覚したことについて「重大性の認識が十分ではない。ガバナンスの問題解決には現経営陣のみでは困難だ」などとし、取締役の受け入れを求めている。

 別のファンドからも取締役2人の選任を要求する株主提案を受けたが、東芝側はこれにも反対している。東芝の取締役は12人中10人を社外取締役が占め、うち4人は外国籍となっている。

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