新型コロナウイルスの感染拡大により、多くの企業でテレワークが導入され、自宅で仕事をする機会が増えた方も多いと思います。仕事とはいえ、自宅では堅苦しい格好をしたくないですよね。一方で、オンライン会議に備え、身だしなみは整えておきたいもの。そこで、リラックス感がありながら、きちんとしてみえるテレワークのビジネススタイル“テレビズ”をご提案します。
シャツ選びが重要
オンライン会議では上半身、特に首回りに視線が集中するので、シャツ選びが最も重要です。
襟が大きく開くワイドスプレッドカラーか、襟の先をボタンで留めるボタンダウンなら、ネクタイをしなくても様になります。
色は、レフ板効果で顔色を良く見せてくれる白が最適。サックスブルーや淡いグリーンといった寒色系も爽やかな印象になります。
避けていただきたいのは、細かい柄物です。相手の目がチカチカして、集中力を妨げる要因になりかねません。同様に、襟が二重になっているデザインや、カラフルなボタンも避けるのが賢明です。
こうした点に気を付けながら、コーディネートを考えてみましょう。
ドローコード付き
まずおすすめしたいのが、ドイツのブランド「ボス」のワイドスプレッドカラーのシャツです。驚くほど伸縮性の良い生地で、通気性も抜群です。洗濯してもしわになりにくく、アイロンをかけなくて済むのもうれしいですね。
このシャツをベースに、同じブランドでコーディネートしてみましょう。夏は腰回りに熱がこもりやすく、ベルトで締め付けられると苦しく感じます。ひもでウエストを縛る「ドローコード」付きのパンツを取り入れれば、快適に過ごせます。
重要な会議のため、さっと羽織れる軽やかなジャケットも用意しておくと安心です。
ポロシャツで快適
最近は着心地が楽なことなどから、ビジネスシーンでもポロシャツが浸透しています。ボタンダウンのタイプなら、カジュアル過ぎずテレワークにもぴったりです。
英ブランド「マッキントッシュロンドン」のボタンダウンのポロシャツはシルクのように滑らかで、程よく体にフィットし、快適です。
同ブランドの「フレックスジャージー」シリーズのパンツと合わせてみましょう。ドローコードが付いている上、背中側にゴムが通っており、ウエストの締め付けが少ないのが特徴です。同じシリーズでもそれぞれ混紡率が異なるので、お好みの張りや光沢感のものを探してみてください。
オンライン会議では、下半身はほとんど映りません。ボトムスはカジュアルな色合いや模様で遊んでみるのも楽しいですね。(松屋銀座紳士服バイヤー 土屋裕行)