テクノロジー

京大が新しい検知システム開発 自動運転技術への実装に期待

 自動運転技術に必須な、レーザー光を使って障害物を検出する「LiDAR(ライダー)」と呼ばれる検知システムについて、これまでより高性能なレーザー光を利用して開発したと、京都大の野田進教授(光量子電子工学)と制御機器メーカー「北陽電機」(大阪市西区)らの研究グループが30日、発表した。将来的に自動走行する車やロボットなどへの実装が期待される。

 ライダーは、レーザー光を使ったセンサーの一種。物体に照射したレーザー光が跳ね返ってくるまでに要した時間を計測し、対象物までの距離を測定する。光源には現在、安価な半導体レーザーが使われるが、出力する光が拡散したり、出力方向を調整するために複数のレンズが必要だったりして、性能や大きさなどの面で課題を抱えていた。

 研究グループは、半導体の層に微小な穴を周期的に形成した「フォトニック結晶」と呼ばれる人工結晶を使い、光源のレーザーを作製。従来の半導体レーザーよりも光の拡散が抑えられる高性能なレーザー光が出力できるほか、レンズも必要としないため、小型化と低コスト化を実現しながら、高精度に検知できるライダーの開発に成功したとしている。

 野田教授は「フォトニック結晶を使うことで、高精度なライダーの社会実装に一歩近づいた。まずは物流倉庫で自動走行するロボットなどに実用し、将来的には車の自動運転などにも応用したい」としている。

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