現場の風

ダイハツ工業 ユニークなパッケージで差別化

 ダイハツ工業 軽自動車「タフト」チーフエンジニア・小村明紀さんに聞く

 --6月に発売した新型の軽自動車、スポーツ用多目的車(SUV)「タフト」の狙いは

 「主力の柱として、成長拡大が見込めるクロスオーバーSUV市場に投入した。軽としての効率性・経済性・扱いやすさに、クロスオーバーとして力強い特徴的なスタイリングを併せ持つ、新しいモデルと自負している」

 --スズキ『ハスラー』などライバル車も多い

 「『日常からレジャーシーンまで大活躍、毎日を楽しくしてくれる頼れる相棒』をコンセプトに、機能だけでなく、行動範囲を広げたくなるようなユニークなパッケージで勝負する。前席の屋根をガラス張りにした『スカイフィールトップ』は、日常に新しい景色を広げる。他の日本車にはなく、差別化できるアイテムだ。後席は、リュックを背負うように気軽に荷物を載せる『バックパックスタイル』として、背もたれ操作などを簡単にしており、幅広い用途に使っていただける」

 --新たな設計開発手法「DNGA」採用の第3弾となったがその効果は

 「トヨタグループ全体のラインアップのなかで、成長が見込める市場向けに開発した。第1弾のスーパーハイトワゴン『タント』と部品を品目ベースで約8割、共通化しており、その分、安全機能の原資を厚くできた。歩行者衝突回避の自動ブレーキは新型カメラで夜間も検知可能となり、ブレーキを踏み続けず停止維持できる『オートブレーキホールド機能』や電動パーキングブレーキは全車搭載。開発期間はおよそ3年弱と短縮できた」

 --発売までの道のりで新型コロナウイルスの影響は

 「開発は完了していたが、生産段階での部品の調達などは苦労した。だが、コロナ禍でも車を必要とされるお客さまに向けて早く出していきたいということで、社内の総力を尽くし当初の計画通りの発売日を死守できた」

【プロフィル】小村明紀

 こむら・あきのり 大阪電気通信大卒。1993年入社後、試作部、ボデー設計部を経て製品企画部。2代目タント、初代と2代目のミライースなどを担当し、2018年からタフト担当。兵庫県出身。

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