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都心空室率10年ぶり悪化幅 オフィス、4カ月連続上昇

 オフィス仲介大手の三鬼商事が9日発表した6月末時点の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)のオフィス平均空室率は、前月比0・33ポイント上昇し1・97%だった。4カ月連続で悪化した。上昇幅は、0・41ポイントだった2010年2月以来、10年4カ月ぶりの高水準。前月までわずかだった新型コロナウイルスの影響が顕在化した。

 在宅勤務の広がりや業績悪化などでオフィス面積を縮小する動きに加え、成約も大きく減った。三鬼商事の担当者は「今後も空室率上昇が続く可能性がある」と話した。

 一方で3・3平方メートル当たりの平均賃料は、0・19%上昇の2万2880円と78カ月連続で前月を上回った。

 大阪地区の空室率は0・28ポイント上昇の2・46%、名古屋地区は0・33ポイント上昇の2・83%だった。

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