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自宅のテレワーク専用部屋販売 大和ハウス、ビデオ会議の防音性向上

 新型コロナウイルス感染拡大で自宅で過ごす時間が増える中、大和ハウス工業はテレワーク専用の小部屋の販売に乗り出した。住宅関連業界ではウイルスを極力室内に持ち込まない対策や、扉の開閉を自動化して手が触れる機会を減らす工夫を施すなど、新型コロナ禍に対応した新しい住まいづくりも提案されている。在宅勤務の普及などで生じた自宅生活の悩みに対応したい考えだ。

 大和ハウス工業が提案するテレワーク専用部屋は防音性能の高さが特徴。室内で反響した音が集中しやすい部屋の角に音を吸収する素材を使った仕組みを設け、ビデオ会議の最中に音が共鳴するハウリング現象を防ぐ。また、二重窓や防音ドアで室外の音を聞こえにくくしながら室内の音を外に漏れにくくする効果を持たせた。新築戸建て住宅の場合、約3畳で71万5000円から販売する。大友浩嗣常務は「暮らしと仕事を融合させる考え方が必要だ」と強調する。

 住まいの衛生環境づくりも進む。木造住宅を手掛けるアキュラホームは、玄関に自動水栓付きの手洗い場を設け、帰宅後にウイルスを極力室内に持ち込まない工夫を施した住宅を提案する。住宅設備大手LIXIL(リクシル)はリモコン操作で玄関扉を開閉できる後付け機器を販売する。鍵の施錠と解錠もリモコンで操作することができ、9月1日から全国販売する。ドアに手が触れる機会を減らし、感染リスクを軽減する効果が期待される。

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