トップは語る

テレワークマネジメント ネット上でも雑談できる場を

 テレワークマネジメント社長 田澤由利さん(57)

 --新型コロナウイルスで、かつてないほどテレワークが注目されている

 「急にテレワークを始めたため『やっぱり駄目だ』という意見と、メリットを感じた人に分かれている。ただ、今後は生活様式は間違いなく変わる。問題はどれぐらい変わるかだ。テレワークには少子高齢化が進む中で色んなメリットがあり、そのことを元に戻ろうとする人たちに伝えていく必要がある」

 --主な課題は

 「コミュニケーションとマネジメントだ。テレワークといえばウェブ会議などがすぐに連想され、コミュニケーションも会議で取ろうとするが、仕事のコミュニケーションは会議だけではない。ちょっとした雑談も重要で、むしろイノベーティブなアイデアはこうしたところから出てくる。米国ではオンライン上で仮想オフィスを作るサービスがすごく注目されている。よくタバコ部屋でイノベーションが生まれるという人がいるが、そういう場をテレワーク環境でも作っていくことは重要だ」

 --テレワーク向けに提供しているサービス「F-Chair+(エフチェアプラス)」の評判がいい

 「パソコン画面に表示された『着席』と『離席』ボタンを押すことで、労働時間が記録されるサービスで、1日の労働時間を本人と管理者が確認することが可能だ。『着席』中は約10分おきにパソコン画面の画像が保存でき、業務の進捗(しんちょく)状況も見られる」

 --規模の小さい企業ほどテレワークの導入率が低い

 「トップが気付くということが一番重要だ。ただ今回のコロナで意識が大きく変わってきているのも事実。先入観でうちは無理と考えていたのが、コロナで導入してみたら、東京のオフィスはいらなかったとか無駄に気付き始めている企業もある」

                   ◇

【プロフィル】田澤由利

 たざわ・ゆり 上智大卒。シャープに就職するが出産と夫の転勤で退職。2008年にテレワークマネジメントを設立。企業などへのテレワーク導入支援や、国や自治体のテレワーク普及事業を行う。奈良県出身。

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