≪interview 担当者に聞く≫
おいしさ追求、多様な味で若年層取り込み
キッコーマン飲料チルド営業本部 営業企画部企画グループ長・荻生康成氏に聞く
--豆乳人気の理由は
1970~80年代の健康ブームを背景に豆乳が注目された。シンプルに大豆をもとに作られたものということで、多くの企業が参入した。大豆たんぱくの有効性などはともかく、味としてはおいしいとは言えないもので、長続きはしなかった。一過性のブームに終わらせるのではなく、牛乳同様に消費者の生活に寄り添う製品づくりを目指した。健康を意識する消費者ニーズに合致したからだと思う。
--キッコーマン豆乳の強みとは
技術開発で大豆の青臭さやえぐみなどを取り除き、まったく新しい飲料として若い世代に訴えた。牛乳とは違い植物性なので、脂質やコレステロールの摂取を抑えることができる。筋肉の基となるタンパク質も豊富で、20~30代の女性にも人気の商品になっている。消費者も体にいいからではなく、おいしいから飲むという意識に変化してきた。豆乳市場全体も2011年から9年連続で過去最高を更新しているほどだ。
--市場拡大はどのように
定番の無調整豆乳、調製豆乳などの他に、今回発売したソーダ味や杏仁豆腐味など、これまでにない味を市場投入してきた。現在、34の味をラインナップしている。10代の若年層への浸透を図る意味合いもある。また、豆乳を料理に使ったり、コーヒー・紅茶に入れたりなど利用のシーンも広がっている。定番商品を加えた当社製の豆乳類は、市場で5割強のシェアを占めるほどになった。
--海外での豆乳人気などは
中国、台湾、タイなどでは豆乳は人気だ。欧米では食文化の違いから、同じ植物性でもアーモンドミルクなどが好まれている。豆乳市場はまだ伸びしろがある。昨年の夏には豆乳の新しい食べ方を提案するイベントを実施したところ、長蛇の列ができるほどだった。一過性のブームに終わらせないように、あっと驚いてもらえるような商品づくりを目指していきたい。
■フジテレビ商品研究所
「企業」「マスコミ」「消費者」をつなぐ専門家集団として1985年に誕生した「エフシージー総合研究所」内に設けられた研究機関。「生活科学」「美容・健康・料理」「IPM(総合的有害生物管理)」の各研究室で暮らしに密着したテーマについて研究している。
http://www.fcg-r.co.jp/lab/