日本電機工業会が21日発表した白物家電の6月の国内出荷額は、前年同月比5.8%増の3073億円と1997年3月(3170億円)以来、23年3カ月ぶりに3000億円を上回った。増加は9カ月ぶり。緊急事態宣言の解除以降、需要が回復した。品目別ではルームエアコンが9.5%増の1482億円、洗濯機は4.4%増の349億円だった。
高精細な4K液晶テレビの販売も好調だ。感染拡大を受け自宅で過ごす時間を楽しもうと買い替えが進んでいるもようだ。調査会社BCNによると、4K液晶テレビ(有機ELを含まず)の6月の販売台数は前年同月比60.7%増、5月は57.2%増と大幅に伸びている。上半期(1~6月)でも前年同期比33.1%増と急拡大した。国民1人10万円の特別定額給付金や、6月末に終了したキャッシュレス決済によるポイント還元制度の駆け込み需要も寄与した。