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あおぞら銀行 デジタル化で効率とコロナ対策両立

 あおぞら銀行社長・谷川啓さんに聞く

 --新型コロナウイルスの感染拡大で企業の資金需要が増えている

 「3月以降、すべての取引先と接触して、ニーズを聞いた。一番多かったのは手元の資金を厚くしたいという要望だった。政府や日銀、金融機関が資金ニーズに積極的に応じてきた。結果として、第一段階の対応が一巡した。ポイントは(第2波への対応など)次のステップに移っている。全体として増えているニーズは広い意味での事業承継だ。金融機関としては単純に(優良企業が)廃業に向かわないよう手伝っていく」

 --あおぞら銀としての新型コロナ対応は

 「個人の取引はこれまでもデジタル化を進めてきた。わかりやすいのはペーパーレス化だ。また、テレビ会議システムなどで、来店しても非対面で専門家と相談できる。一方、新しいインターネット上のチャンネルを昨年7月からスタートしている。ネットと実際の相談のどちらもできることを目指してきたが、今年度中にはほぼ形が出来上がる。デジタル化によって業務を効率化できるとともに、『密』にならない空間で、非対面で対応できる。結果として新型コロナ対策にもなっている」

 --低金利下で銀行業界は収益の向上に取り組む

 「もともと従来型の貸し出し業務が中心ではない。既に(手数料収入など)非金利収入が約半分になっている。金融の構造変化の中で、ビジネスを変えてきた。これからもこの考え方に変わりはない」

 --6月に社長に就任した。抱負は

 「メガバンクでもなければ地方銀行でもないというユニークな立ち位置で、新しいことにチャレンジし続けないといけない。それが取引先や株主、従業員も含めた社会の発展への貢献につながる。これが私だけでなく、従業員、皆の抱負だ」

【プロフィル】谷川啓

 たにかわ・けい 早大法卒。1985年日本債券信用銀行(現あおぞら銀行)入行。2012年執行役員。常務執行役員、専務執行役員などを経て18年6月副社長。20年6月から現職。

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