セブン-イレブン・ジャパン、ファミリーマート、ローソンのコンビニ大手3社は22日、共同配送の実証実験を8月に東京都内で実施すると発表した。内閣府などが手掛ける実証実験の一環で店舗配送の共同化で物流コストや二酸化炭素(CO2)排出量の削減につなげる。
競合関係の3社が配送分野で協業するのは初めて。同日の都内での会見で、ローソンの担当者は「商品・サービスでは戦っていても抱える課題は同じ。一歩踏み出すことに意義がある」と話した。
実験は8月1~7日、港区台場や江東区有明などを中心とした都内湾岸エリアで営業する3社の店舗計40店に飲料や菓子といった常温管理の商品を配送する。実験のため、3社の配送商品を集めた物流センターを臨時に開設。同一地区内の3社の店舗に1台のトラックが配送して回る仕組みだ。トラックの台数や走行距離、運行時間や積載効率などを測定し、効率効果や課題の洗い出しに取り組む。
コンビニの物流については、たばこや書籍を除き、各社が店舗への商品配送を実施している。このため、トラック運転手が不足しており、物流費は上昇しているという。