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万博公園で自動運転バス実験 三井物産など 25年実用化目指す

 三井物産やパナソニック、凸版印刷などが自動運転の実証実験を万博記念公園(大阪府吹田市)で実施する計画が27日、複数の関係者への取材で明らかになった。自動運転専用の小型バスを使い、景色と連動して案内を映し出すディスプレーを窓に搭載。乗客と対話できる多言語の自動音声機能を備えるなど次世代技術を集約する。2025年大阪・関西万博での実用化を視野に入れる。9月にも実施する予定だったが、新型コロナウイルスの状況を見極めて改めて時期を判断する。

 三井物産が事業を管理し、ソフトバンク子会社のボードリー(東京)から車両を調達する。車両はフランスの会社が開発したハンドルのないバスで、8人が座れる。パナソニックはディスプレーを、凸版印刷は音声や動画関連の技術を提供する。博報堂やJR西日本も参加し、実験データの分析や将来の訪日客取り込みなどで協力する。

 実験は約1カ月間、休日を中心に公園の象徴として知られる太陽の塔周辺と、公園北部の日本庭園周辺の2ルートで実施。平均時速10キロ以下で、来園者と保安スタッフ1人を乗せて走行する。

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