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内田洋行 知識を生かす教育の実現後押し

 内田洋行社長・大久保昇さん(66)

 --コロナ禍で、働き方が変わっている

 「働き方改革のスピードが加速した。クラウド型会議室運用管理システムや『マイクロソフト365』の導入をはじめ、ネットワークのセキュリティー監視など柔軟な働き方に対応したサービスを強化する。センサーを活用し、人の密集していないオープンスペースを可視化できる新たな仕組みも検討している」

 --休校措置の学校を支援した

 「業界に先駆けて全国の小中学校向けに展開する教育用コンテンツ配信サービス『EduMall』を一部、無償提供した。国際電気通信基礎技術研究所と共同開発した英語学習教材『ATR CALL BRIX』も英語の専門講師によるオンライン講座も開設した。合わせて全国で約2000校に利用していただいた」

 --文部科学省がIT活用の教育を進めている

 「当社は2008年から1人1台PCの普及に向けて研究を続けてきた。小中学校に1人1台の学習者用PCと高速ネットワーク環境などを整備する『GIGAスクール構想』は、教育を変える大きなチャンスになる。知識を伝える教育から、知識をどう使うかを考える教育への転換を促すためにハードの供給や教育コンテンツの提供などパッケージでICT化を後押しする。担当した全ての学校のサポートを続け、5年後に成果を出したい」

 --創業110周年を迎えたが、今後の抱負は

 「創業者の内田小太郎は1910年、満鉄(南満州鉄道)本社のあった中国・大連市で、当時最先端の測量・製図器械の満鉄卸用商として独立した。ヘンミ式計算尺や純国産初のオフィスコンピューター『ユーザック』の開発などIT化を推進した。110年たった今、開拓精神をDNAとする原点に返り、社会構造の変化に対応した日本の新たな社会づくりに貢献したい」

【プロフィル】大久保昇

 おおくぼ・のぼる 1979年京都大学工学部卒、同年内田洋行入社。教育システム事業部長、専務執行役員マーケティング本部長を経て2014年から現職。公益社団法人日本理科教育振興協会会長。19年より宮崎県立「みやざき林業大学校」の名誉校長の委嘱を受ける。大阪府出身。

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