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いつでも新鮮な油のフライヤー 横浜のベンチャーが開発

 厨房機器開発ベンチャーのクールフライヤー(横浜市泉区)は、卓上型の業務用フライヤー(揚げ物調理器)を開発した。独自開発の機構を採用し、調理中に発生する油の不純物を沈殿させることにより、いつでも新鮮な油で揚げ物を調理できる。すでに量産試作に入っており、早ければ年内にも、クラウドファンディングサイトを通じて販売する考え。

 ヒーターが入った油槽と筐体の間に水の層を取り入れたことで、温度差が生じ、自然と油槽内で対流を起こしやすくした。これにより不純物の沈殿を促す。比重の違いから油と不純物の層が二分されるため、きれいな油で調理できる。この独自機構に関する特許はすでに成立している。

 一般的なフライヤーは油に含まれる炭化した不純物を取り除くため、3~4日おきに油ごと入れ替える必要がある。一般的なフライヤーはフィルターで油をろ過して不純物を取り除くが、微小な不純物はフィルターで除去できず、結果として油の劣化が進んでしまう。

 一般的なフライヤーで油を入れ替えてから4日後の油の酸価(酸アルカリ度、1を超えると酸性)は2.5に対し、クールフライヤーの油は10日たっても0.69にとどまる。油が新鮮な状態が長期間維持されるため、油の交換頻度が下り、油の使用量を減らせる。さらに調理中の油はねもしにくいため、フライヤー周辺が焦げ付くこともほとんどないという。

 量産試作では、油槽の大きさが6.5リットル、13リットルの2つのタイプを用意する。クールフライヤーの山田光二社長は「油の交換、油槽の清掃も簡単になった」と話す。人手不足が深刻な飲食業界、店内で調理した揚げ物を販売するコンビニ業界の作業環境改善にもつながりそうだ。

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