コクヨが3日発表した令和2年6月中間連結決算は、売上高が前年同期比7・%減の1558億円、最終利益が35%減の62億円と減収減益だった。
新型コロナウイルス感染拡大による在宅勤務や休校で事務用品、文具の消費が減少。海外事業でも感染拡大の影響が色濃く、6月頃に中国が回復基調に乗った一方、インドがロックダウン(都市封鎖)で製造・販売が一時休止した。
また、全株式のうち約46%を保有し、持分法適用関連会社の文具大手ぺんてるも新型コロナの影響で業績不振となり、持ち分法による投資損失を約9億円計上した。昨年、コクヨはぺんてる株の過半数取得を目指し敵対的買収を仕掛けたが、断念。コクヨの黒田英邦社長は同日「現在も筆頭株主としての立場は変わらず、ぺんてるとの協業に向けて話し合いを続けている」とした。
4月時点で開示を見送っていた2年12月期の連結業績予想も発表。売上高は9・4%減の2900億円、最終利益は67・3%減の50億円に落ち込む。