【北京＝三塚聖平】トヨタ自動車が４日発表した中国市場における７月の新車販売台数は、前年同月比１９・１％増の１６万５６００台だった。新型コロナウイルス直撃からの回復が進み、４カ月連続で前年実績を上回った。１～７月の累計は前年同期比１・１％増の９１万８７００台とプラス転換を達成した。
同社によると、中国各地で自動車展示会が開かれるようになるなど堅調な市場の回復に支えられた。車種別では、スポーツ用多目的車（ＳＵＶ）の「ＲＡＶ４」や、高級車ブランド「レクサス」などの販売が好調だった。
中国中南部の記録的な豪雨による洪水被害で、トヨタの販売店も一部で被害を受けたが、早期復旧を果たすなど今のところ大きな影響は出ていないという。ただ、新疆（しんきょう）ウイグル自治区などで新型コロナの感染拡大の動きもあり、今後の販売状況に与える影響を注視している。