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欧米石油大手3社赤字 4~6月期、コロナ影響

 欧米石油大手3社の2020年4~6月期決算が4日出そろい、最終損益が3社とも赤字となった。新型コロナウイルス感染症流行に伴う需要の低迷などにより、原油安に陥ったのが響いた。売上高も全社50%を超える減少だった。世界各地で新型コロナ感染拡大が続いており、需要回復と業績の立て直しが順調に進むかどうかは不透明だ。

 各社の最終損益は、英オランダのロイヤル・ダッチ・シェルが181億3100万ドル(約1兆9千億円)の赤字だった。原油価格下落に伴う資産の減損損失が足を引っ張った。ベン・ファン・ブールデン最高経営責任者(CEO)は需要の回復に「長い時間がかかるだろう」と指摘した。

 英BPも168億4800万ドルの巨額赤字を計上。米エクソンモービルも10億8千万ドルの赤字だった。3社の売上高は53~65%減となった。採掘や生産を担う上流部門に関しても、各社とも振るわなかった。(共同)

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