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女性のトラブルに対策示す実用書「おとめ六法」が重版の勢い

 セクハラ、マタハラ、性被害に結婚離婚…。現代社会を生きる女性をめぐるさまざまなトラブルについて、法律を基に解決の糸口を解説する「おとめ六法」(KADOKAWA)が話題だ。犯罪被害者を支援する弁護士2人が、実際の相談や事例を基に5月に出版。多くの女性に寄り添う実用書として重版され、会員制交流サイト(SNS)でも反響が広がる。「自分や周りの人を助ける手段になれば」。そんな願いが込められているという。(杉侑里香)

 筆者は上谷さくら弁護士(第一東京弁護士会)と岸本学弁護士(同)。人気イラストレーターのCahoさんによるかわいらしいイラストとともに、弱い立場に置かれがちな女性が直面する80以上のトラブルをリアルにつづる。

 《産休を取ると伝えたら次の契約更新はないといわれた》《部活の顧問に「言うことを聞かなければ試合に出さない」といわれ、わいせつな行為をされた》

 こうした事例に対して、解説では具体的な法律や判例で違法性を指摘するほか、証拠の集め方や相談先など必要な手続きのポイントも紹介。一方で、不倫やSNS、インターネット上のトラブルなど、加害者側となってしまう事例やリスクについて指摘しているのも特徴だ。

 おとめ六法は、デートDVや妊娠などの「恋愛」▽いじめや進路などの「学校」▽労災やセクハラなどの「仕事」-といった生活の場面ごとに6つの章で構成。コラムでは大学医学部入試での女性受験者の減点問題や、職場でのヒール靴強制に反対する「#KuToo」運動など、女性に関する時事話題にも触れた。

 5月28日に出版。幅広い世代の女性に受け入れられ、すでに第3刷までの重版が決まった。

 「女性の一生に寄り添う法律集」と上谷弁護士。遭遇したトラブルが犯罪にあたるのか、あるいは自分自身が悪いせいなのかと悩んだり、泣き寝入りしたりする女性は少なくないという。上谷弁護士は「法律や制度の知識は、訴えたり解決に向けて踏み出したりするための行動の指針になる」とし、「男性も無関係ではなく、男女問わず自分自身や周りの人を助けるために役立ててもらえれば」と話している。

 208ページ、税別1400円。

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