米グーグルは12日までに、基本ソフト(OS)「アンドロイド」搭載のスマートフォンを使って、地震の揺れを検知するシステムを世界的に構築すると発表した。検索サイトでの地震情報の提供や、スマホへの警報通知を展開する。
アンドロイド端末は20億台を超えるとされ、グーグルは「世界最大の地震検知ネットワークを形成する」としている。
ロイター通信によると、インドネシアや途上国では日本の緊急地震速報のようなシステムが整備されておらず、スマホベースの地震検知システムが期待されそうだ。
グーグルはスマホに搭載されている加速度センサーを活用。スマホの動く速度や向きを算出し、大きな揺れが伝わる前に到達する初期微動(P波)を検知できる感度があるという。グーグルは端末からサーバーに集まったデータで地震の発生を把握する。
グーグルのサイトで「地震」と検索すると、利用者の地域に関する地震情報が正確に表示されるようになる。警報通知は既に地震計のネットワークがある米カリフォルニア州から始め、他の州や国にも広げる方針という。(共同)