一部でキャンセルも
ただ、ここにきて水を差す事態が起きている。大阪府などでは7月下旬、1日で過去最多となる新規感染者数を更新。今後も増加傾向が続けば、修学旅行に影響しかねない。
ある旅行代理店の担当者は「感染状況により修学旅行の中止や延期が増えれば、宿泊施設やバス会社などの事業継続が厳しくなる」と指摘。奈良市のホテルニューわかさでは一部でキャンセルも入り、下谷会長は「修学旅行の中止が増えるかもしれない」と不安を漏らす。
自治体も対策を練る。京都市は、24時間体制で新型コロナ感染の相談に応じる修学旅行生専用の電話窓口を8月初旬に開設。奈良市は、修学旅行生誘致などのための関連予算を計上して宿泊・観光施設の感染対策に補助金を支給する。
奈良市観光協会の高橋一専務理事は「新しい修学旅行のモデルを構築しなければならない」と、体験型プログラムなど商品の魅力で打開する考えを示す。先行きが見通せないなか、観光業界は試練の秋を迎える。