金融

きらぼしライフデザイン証券、現役世代の資産運用を支援

 東京きらぼしフィナンシャルグループ(FG)の子会社、きらぼしライフデザイン証券(KLD、東京都港区)が17日開業した。グループ会社で東京圏の地方銀行であるきらぼし銀行と連携し、預かり資産残高1000万円以上の現役世代を中心に顧客を開拓。主に投資信託の販売を通じ、資産運用を支援していく。グループ全体の投信預かり資産残高を、現在の約2000億円から倍増させる計画だ。

 同グループは、きらぼし銀の全支店で金融商品の仲介業務を行っているほか、コンサルティング機能を強化するなど、資産運用を絡めた信託銀行のようなサービスに進出しつつある。今回の証券子会社設立もその一環で、投信、国内株式、債券、ファンドラップ、上場投信(ETF)などを用意し、きらぼし銀が仲介する顧客を中心に長期分散投資を柱とする資産運用を提案する。預かり資産残高1000万円以上の顧客には、投信購入時の手数料を実質無料とし、社内の人事評価面でも手数料収入の多少を考慮しないという。

 同日、都内で行われた開業セレモニーで、東京きらぼしFGの渡辺寿信(ひさのぶ)社長は「投信の販売手数料に依存しない経営を実現したい」と述べ、投資家が投信保有中に支払う信託報酬を収益の柱とする方針を説明した。KLDの坂井陽介社長は「資産運用のゴールを共有するなど、顧客本位のサービスを展開したい」と抱負を語った。

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