テクノロジー

最後の「こうのとり」がISSから離脱 運用終了へ

 国際宇宙ステーション(ISS)に係留していた物資補給機「こうのとり」9号機が19日未明、ISSを離脱した。20日午後に大気圏に突入し、大半が燃え尽きる。こうのとりは今回が最後で、約11年に及ぶ運用に幕を下ろす。

 9号機は18日未明、不用品を積み込んでハッチを閉じた。ロボットアームでISSの下方に運ばれた後、廃棄するため放出された。大気圏突入後、安全が確認された時点で運用を終了する。

 こうのとりは、宇宙飛行士が滞在するISSに水や食料、実験機器、修理部品などを運ぶ無人宇宙船。平成21年にH2Bロケットで打ち上げられた初号機以来、計9回の補給任務を全て成功させた。

 物資補給は米国やロシアの無人宇宙船も担ってきたが、打ち上げやISSへのドッキングの際に失敗を経験した。こうのとりは輸送能力が最大で無事故を誇り、日本の技術力の高さを示した形だ。

 来年度からは輸送能力を増強し、コストを抑えた改良型に引き継がれる。また、米国が日本などと協力して2020年代に建設する月周回基地への物資補給でも、こうのとり後継機の活用が検討されている。

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