金融

三井住友海上がFA制度導入 社員が配属先指定、適材適所に人材を配置

 三井住友海上火災保険は2021年度から、社員が希望する部署を指定して、自らの能力・スキルを売り込み異動できる「社内フリーエージェント(FA)制度」を導入する。今月から応募を始め、指定した部署が受け入れれば来年4月に配属する。各部署が人材を募集する既存の求人型社内公募制度と併せ、社員の自律的なキャリアビジョン形成を促し、適材適所の人材配置と組織活性化につなげる狙い。

 社内FA制度を利用できるのは現在の部署に2年以上在籍する社員で、年1回、8~10月に応募を受け付ける。希望配属先は最大5つまで指定でき、自らアピールする能力・スキルを社内システムに登録する。人事部はこの情報を指定部署に開示し、部門長の面接などの審査を通じて指定部署が受け入れを認めた場合、原則翌年4月1日付で異動する。

 正社員ら無期雇用の1万人弱が活用でき、年齢制限はなく部長ら役職者の応募も可能。50人程度の応募を想定している。「初年度は手を挙げにくい面もある。ただ、社員に応募を促すメッセージにもなり、自己研鑽(けんさん)に向けた好循環につながれば」(人事部)と新制度の浸透を期待する。

 同社はダイバーシティ・アンド・インクルージョン(D&I、人材の多様性と包摂)の考え方をベースにした人材育成に力を入れている。社内FA制度の創設はその一環で、3~5年後の「なりたい自分」の実現に向けた社員の取り組みを、通常の人事異動にない新しい切り口で支援する。

 社内FA制度は、新しい人材活用策として2000年代に入り、ソニー、パナソニック、日立製作所といった大手メーカーが相次ぎ採用、トヨタ自動車は19年度に幹部社員を対象に導入した。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus