日本フランチャイズチェーン協会が20日発表した7月の主要コンビニ7社の既存店売上高は、前年同月比7.4%減の8656億円だった。梅雨明けの遅れや新型コロナウイルス感染の再拡大により、下落率が6月の5.2%から拡大した。来店客数も14.0%減と悪化。在宅勤務や外出自粛の動きが続き、大幅に落ち込んだ。
売上高、来店客数ともに前年同月を下回るのは5カ月連続。下落率は、6月にいったん縮小していたが再び拡大した。
協会の担当者は「店員の感染などを受けた一時的な店舗休業が各地で相次いだことも影響した可能性がある」と分析。キャッシュレス決済のポイント還元事業が6月で終了したが、目立った反動はないという。
1人が1回の買い物で使った平均額は7.7%増の671円30銭で、10カ月連続のプラスとなった。少ない外出の機会に食品をまとめ買いする傾向が継続してみられた。
商品別では、冷凍食品やカット野菜といった生鮮食品、マスクなどの衛生用品が好調。一方、アイスクリームなど夏向けの季節商品は、天候不順が続き気温が上がらず販売が低調だった。
新規出店を含めた店舗数は0.3%増の5万5797店だった。