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電動二輪のバッテリー交換、阪大に実験拠点 普及へ4社が連携

 日本自動車工業会は、大阪府、大阪大と共同で、電動二輪車のバッテリーを交換できるステーションを大阪大キャンパスなどに設置する実証実験を始める。学生や教職員に電動二輪車を貸与して利用状況のデータを集め、普及に向けた課題を洗い出す。

 電動二輪車はガソリンの二輪車に比べて割高で1回の充電で走れる距離などに課題もあり、普及していない。ホンダ、川崎重工業、スズキ、ヤマハ発動機の二輪車メーカー4社は、街中でのステーション設置によるバッテリー交換システムが普及へ有効とみており、今回の実験につながった。

 実験名は「eやん OSAKA」とし、ホンダの「ベンリィ イー」を使う。大阪大の吹田、豊中両キャンパスや近隣のローソン計12カ所にステーションを設置し、残量の少なくなったバッテリーをフル充電したものに交換できるようにする。

 実験は1年間を予定し4回に分けて実施する。初回は9月から3カ月間、学生ら20人に月額1000円で貸与し、キャンパス間の移動や買い物など自由に使ってもらう。

 ホンダの安部典明常務執行役員は大阪大で19日開かれた記者会見で「電動二輪車は1990年代に開発されたが量産には至っていない。街中でのバッテリー交換の利便性を検証し、電動二輪車の認知度を高めたい」と話した。

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