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「万感の思いだ」 こうのとり退役でJAXA幹部

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は21日、国際宇宙ステーション(ISS)への物資補給機「こうのとり」が20日に退役したことを受け、オンラインでの会見を開いた。1990年代半ばの開発当初から関わってきた佐々木宏理事は「本当にほっとした。万感の思いだ」などと感慨深げな表情を見せた。

 こうのとりは2009年に初号機が打ち上げられ、20日に大気圏で燃え尽きた9号機で全ての運用を終えた。米国やロシアの物資補給機は失敗を経験したが、こうのとりは全機が成功し、計50トンもの荷物をISSに届けた。

 運用に携わった植松洋彦HTV技術センター長は「開発当時、日本の宇宙開発は各国の信用を得ていなかったが、連続成功で信任を得られた」と意義を強調した。

 JAXAは現在、こうのとりの後継機を開発中で、来年度に次世代大型ロケット「H3」で初号機を打ち上げる。後継機は米国主導の有人月探査計画での貢献も期待され、佐々木氏は「(後継機は)月や火星も含めた軌道上で、物資を届ける機能がある。まずはISSへの補給で実績を上げる」と抱負を述べた。

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