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ポートランドで宅地開発へ 米ホンマ、来年の完成目指す

 米住宅ベンチャーのHOMMA(ホンマ、カリフォルニア州)は、米オレゴン州の最大都市、ポートランドで宅地開発に乗り出す。近く着工し、2021年中の完成を目指す。

 「HOMMA X(ホンマ・テン)」と名付けた宅地開発プロジェクトは、ポートランドの中心部から車で10分ほどの場所に18戸の賃貸住宅を整備する。1戸当たりの敷地面積は約2040平方メートル、延べ床面積は約2240平方メートル。全戸とも木造2階建ての2LDK。このほど、ネットマーケティングなどを手掛けるセプテーニ・ホールディングスがホンマへの出資を決めた。ホンマは調達した資金の一部を宅地開発に充てる。

 物件にはIoT(モノのインターネット)関連機器が取り付けられており、施錠や解錠、照明やエアコンなど家電機器の操作が、外出先のスマートフォンを介してできる。車社会の米国には珍しい車庫のない物件だが、本間毅CEO(最高経営責任者)は、「バス路線が多い上、不特定多数の人と自動車や自転車を共有するライドシェアも現地では浸透している。車庫がない分、居住スペースを広く取れる」といい、主に20代の若年層をターゲットに置く。

 同社は、シリコンバレー在住の本間氏が2016年に住宅ベンチャー企業として創業した。既にパナソニックライフソリューションズやリクシルなど数多くの日系企業と提携。使い勝手の良さで評価が高い日本の住設機器を取り入れる。

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