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太陽工業、土嚢より豪雨対策簡単 組み立て10分の防水壁開発

 テントメーカーの太陽工業(大阪市)は約10分で組み立て、豪雨時の建物への浸水を防ぐことができる防水壁を開発した。土嚢(どのう)を積むのに比べて設置時間を大幅に短縮。全国的に記録的な大雨による被害が相次ぐ中、水防ツールとして店舗やマンションなどに売り込みたい考えだ。

 名称は「デルタパネル」。テントに使う膜素材のシートを用い、水が浸入する部分を帯状にガードして被害を抑える仕組み。土嚢だと、土を詰めたり、土嚢を積み上げたりする作業が必要で、設置まで時間がかかるという問題があった。

 シートはアルミフレームやパイプで補強し、50センチまでの浸水を防ぐことができる。コの字形に組むことでドアを開けやすくするなど工夫した。

 価格は5メートルタイプが22万円。緊急時以外は折り畳んで収納できる。広報担当者は「大型台風やゲリラ豪雨の被害抑制に活用してもらい、安心して暮らせる社会の実現に貢献したい」と話している。

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