東京メトロは２７日、首都圏の鉄道、バス、タクシー、シェア自転車を含む交通手段を横断的に検索できる新たなスマートフォンアプリ「東京メトロｍｙ！アプリ」の配信を始めた。発着地点の住所や施設名を入力するだけで使え、シェア自転車を優先するなど利用客の好みに合わせたルートも提案する。
多様な交通手段を一体的に提供する「ＭａａＳ（マース）」と呼ばれる移動サービス関連の取り組みで、首都圏でシェア自転車を含めた横断検索ができるのは初めてという。ＪＲや私鉄など東京メトロ以外の路線検索も可能だ。タクシー呼び出しやシェア自転車サービスのアプリとも連携している。検索結果に合わせて各アプリを起動でき、スムーズな移動につなげられるとしている。東京メトロの全区間の混雑状況が分かる機能も搭載した。東京都内で記者会見した山村明義社長は「新型コロナウイルスの感染拡大で安心な空間が求められている。混雑回避ルートや混雑状況の予測機能なども追加したい」と述べた。