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トヨタ、小型SUV発売 燃費性能と小回りが武器

 トヨタ自動車は31日、小型のスポーツタイプ多目的車(SUV)「ヤリスクロス」を発売する。ベースの小型車「ヤリス」譲りの燃費性能と小回りの良さを生かしながら、存在感を示す外観に仕上げた。トヨタはSUV人気の高まりを受け、都市部でも運転しやすい小型モデルを拡充し、需要の取り込みを図る。

 レジャー使用に対応するため、ヤリスに比べトランクの収納スペースを拡張。高速走行中に横風を受けた際、車線をはみ出さないように自動で姿勢を制御する装置をトヨタ車として初採用するなど、安全装備を充実させた。

 ガソリン車とハイブリッド車(HV)の2種類を用意し、それぞれ二輪駆動か四輪駆動かを選べる。希望小売価格は179万8千円から。月販目標台数は4100台。子会社トヨタ自動車東日本(宮城県大衡村)で生産を手掛ける。

 開発を担当した末沢泰謙チーフエンジニアは「燃費はSUVで世界トップレベル。走りが楽しくて街乗りにも最適だ」と話している。

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