メーカー

日本の鉄道インフラ輸出 コロナ禍で「トップセールス」停滞を許すな (2/2ページ)

 中国は、巨大経済圏構想「一帯一路」を提唱してから鉄道輸出を強化。15年にはインドネシアの高速鉄道計画で受注を獲得した。首都ジャカルタと西ジャワ州バンドンを結ぶ計画だが、完成予定が複数回延期されたことなどを背景に、インドネシア政府は計画の見直しを迫られている。今年5月には日本からの協力を得たい考えを明かした。現実には、日本側に直接提案や要請は来ておらず、技術面の問題などで今から日本が参加することは難しいとの見方もあり、日本が協力するかは不明だ。

 高速鉄道計画は当初、日本が新幹線方式を売り込んでいた。しかし、後に加わった中国がインドネシアに財政負担を求めない方式を提案して採用された経緯がある。インドネシアの一件は、技術面や財政面などを長期的に考慮すれば、「日本式を採用する方が優位性が高い」と輸出相手国を早期に納得させることが重要だと示す証左とも言える。

 日本では、ベトナムやタイなどを対象に入国制限の緩和措置が徐々に進んでいる。今後、タイミングを逃さずにトップセールスを再開できるかが今後の受注獲得の方向を左右しそうだ。(岡田美月)

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus