会話がしにくく、眼鏡も曇ってしまう-。
新型コロナウイルス感染防止に欠かせないマスクにまつわる悩みを解決しようと、徳島市の眼鏡店と洋服店が協力してオリジナル商品を完成させた。「コロナに立ち向かうためのコラボでアイデアが広がった。通気性が良く、声もこもりにくいので、接客業の人にもぜひ使ってほしい」と話す。
眼鏡店「アイクラフト」代表の後藤直宏さん(44)は4月ごろ、マスク姿で店頭に立つのが日常となり、嫌気が差していた。「眼鏡は曇るし、マスクだと話しにくい」。曇りにくいという既製品も試したが効果はいまひとつ。自分で作りたいが、裁縫は専門外だった。
同じ頃、JR牟岐線の線路を挟み、700メートル余り離れた洋服店「テーラーボストン屋」では、卒業式や入学式が中止になったことでオーダーメードスーツの仕立ての注文が軒並みキャンセルに。技術を生かそうとマスク製造に乗り出していた。
これを知った後藤さんが、同店の仕立職人で知り合いの高橋絵奈さん(40)に共同開発を持ち掛け、試行錯誤の末、7月に販売へこぎ着けた。
こだわりは曇りの原因となる鼻周りからの呼気の漏れを防ぐ構造と、フェースシールドのように下に空間をつくることで呼気を逃がし、声がこもりにくくなる仕組み。素材はワイシャツなどにも使われるポリエステルで、速乾性がある。
1枚2200円。白、紺、ストライプの3種類で子供用もある。アイクラフトのオンラインショップで購入できる。