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高知・食品加工「あさの」 パワースーツ好評 運搬の負担減、離職防止に効果

 腰痛に悩む社員を多く抱える高知県の食品加工会社「あさの」(高知県香美市)が導入した、重量物の運搬作業を補助する「パワーアシストスーツ」が社員に好評だ。体への負担を大幅に軽減できることに加え、腰痛を理由にした離職防止にもつながるため、あさのは追加購入を検討するなど社員の定着効果に期待を寄せている。

 あさのはショウガやニラなどの生産、加工を手掛けており複数の工場の他、自社農園も所有する。社員は約260人。腰痛者の続出に悩まされていたのは冷凍庫での仕分け作業で、マイナス18度の環境で10キロ近い段ボールを上げ下げするうちに痛めてしまうケースが多かった。

 体調不良を理由に退職する人を防ごうと5月、東京理科大発のベンチャー企業のイノフィスが開発した「マッスルスーツEvery」を約14万円で購入した。ゴムチューブの伸縮を利用して腰や脚の曲げ伸ばしを助ける仕組みで、実際に使用した船谷守さん(43)は「1日1000箱近くさばく時もあるが腰への負担が少ない。作業時間の短縮にもつながった」と歓迎する。

 あさのがロボット導入に前向きな背景には、若手社員の退職の多さがある。作業する人のほぼ全員が腰痛持ちで「体力が続かない」という退職理由が全体の約3割を占めるという。現在は1台のみの導入だが、こうした離職を防ぐため追加導入も検討している。

 浅野平二郎社長(41)は「これまで配置換えなどで対応してきたが、それでも限界はある。健康を守るだけでなく、社員に長く働いてもらうためにもこうした取り組みを続けていきたい」と話している。

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