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異種ロボットが連携してビル内配送 QBITと森トラストが実証実験

 ロボットベンチャーのQBIT(キュービット)ロボティクス(東京都千代田区)は、森トラストと共同で複数の異種ロボットを活用したビル内配送の実証実験を来年4月から6月にかけて実施する。

 物流施設だけでなく、都心の大型ビルでも感染症リスク低減を理由にアーム型ロボットや無人搬送車(AGV)の導入が進んでいるが、ロボット同士の連携がうまくいかないケースもみられる。QBITが独自開発したロボット連携ソフトウエア「おもてなしコントローラ」を活用し、ビル内部の配送の効率化を促す。

 森トラストのビルでの実証実験では、宅配業者からの荷物が届く荷受け場で、荷物に付いたバーコードで仕分けし、アーム型ロボットがAGVに荷物を積み込む。ロボットのみの配送、人とロボットとの協働による配送など複数の業務パターンで実験を行い、作業の効率化や感染リスクの低減などの可能性を探る。

 実験は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「自動走行ロボットを活用した新たな配送サービス技術開発事業」に採択されている。

 QBITは実証実験で良好な結果が得られれば、来夏以降に異種ロボット連携による館内配送サービスを大手ビルの管理会社などに販売する計画だ。

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