遊技産業の視点 Weekly View

パチンコ業界と平沢勝栄氏

 □ぱちんこジャーナリスト LOGOSインテリジェンスパートナー・POKKA吉田

 16日、閣僚名簿発表の報道が出て色めき立ったぱちんこ業界関係者が急増した。平沢勝栄衆議院議員が復興相として初入閣したからだ。

 平沢氏はぱちんこ業界関係者にはとてもなじみ深い先生である。なによりも現在、ぱちんこの設備関係の主流となっているCRという仕組みは、平沢氏なくしてあり得なかったからだ。

 警察庁の保安課長だった平沢氏は警察庁によるぱちんこ業界プリペイドカード構想の中心的官僚だった。時代としてはテレホンカードの大成功などもあったが、なによりもINのクリアと呼ばれた大義がその背景にあった。

 脱税の多い職種といわれ続けていたぱちんこ屋だが、売り上げを捕捉することを仕組み上できればその対策になる。脱税が減ればたとえば北朝鮮への送金も抑制できる、そのような文脈だったそうだ。

 ぱちんこ業界は、現在は既にプリペイドカード構想からより発展したCR機のほぼ100%普及が実現している。しかし、平沢保安課長時代は、プリペイドカード構想そのものに対して、業界内は意見が賛否真っ二つに分かれてしまい大混乱に陥った。当時、全国的なぱちんこ屋の業界団体は全遊協という組織だったのだが、この大混乱の中でなんと全遊協は消滅してしまう。現在の全国のぱちんこ屋業界団体である全日遊連はこの大混乱時に全遊協とクロスフェードして今にいたっているのである。

 警察官僚出身でプリペイドカード構想に実績がある平沢氏を、親ぱちんこ議員とタグ付けする人も多いようだ。たしかにいくつかの主要業界団体の通常総会には毎回のように祝賀会に来賓してあいさつをしていくのが恒例となっている。しかし、プリペイドカード構想時の大混乱をよく知る業界の古株の人に聞くと、必ずしもそういうイメージではないそうである。

 平沢氏は復興相なのでぱちんこ業界には関係ないが、一時大注目となったニュースだった。

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【プロフィル】POKKA吉田

 ぽっか・よしだ 本名・岡崎徹。1971年生まれ。神戸大学経済学部中退。著書に『パチンコが本当になくなる日』(扶桑社新書)など。2016年2月より本名の岡崎徹としてぱちんこ業界紙「シークエンス」発行人編集長。

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