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ノーベル物理学賞の3氏、ブラックホール撮影を後押し

 ノーベル物理学賞に選ばれた3氏はブラックホールの研究を飛躍的に前進させた。その成果はブラックホールの直接観測を目指す機運を高め、国立天文台などの国際チームが昨年発表した世界初の撮影に道筋をつけた。

 ロジャー・ペンローズ氏は「20世紀後半を代表する科学者」と評される。宇宙論の発展に大きな影響を与え、ブラックホールの観測を目指す動きに弾みをつけた。研究仲間で2018年に死去したスティーブン・ホーキング博士が存命なら、同時に受賞していた可能性がある。

 ラインハルト・ゲンツェル氏とアンドレア・ゲッズ氏は天体観測分野での大御所的な存在。銀河系の中心部にある星々の動きを赤外線で長期間観測し、ブラックホールの存在を間接的に証明した。直接観測は3氏の業績を決定づけ、今回の受賞につながった。

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